東日本には、様々な価値のある建築物があります。それらの建築物は、一般常識としても知っておくべきものです。「知らない」と言っていたのでは、恥をかいてしまうかもしれません!
この記事では、東日本における有名な建築物を、世界遺産、国宝、文化遺産のカテゴリからピックアップして紹介いたしましょう。
目次
世界遺産に登録されている建築物
国立西洋美術館
国立西洋美術館は、東京都上野にあります。この建築物は、ル・コルビュジエという有名建築家によって建設されました。世界遺産に登録されたのは、2016年7月です。
この建築物の特徴は、無限に増改築できる構造です。これはル・コルビュジエが構想していた、「無限に成長する美術館」の工法を元に作られているからです。
日光の社寺
日光の社寺は、栃木県の日光市にあります。神社や寺院など、複数の歴史的建築物から構成されているのが特徴です。1999年の2月に世界遺産へ登録されました。なお、日光の社寺の主な建築物は、国宝にも指定されています。
社寺の中の一つである東照宮には、三匹の猿の彫刻があります。それが有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」の彫刻です。
富岡製糸場
群馬県の富岡市にあるのが、富岡製糸場です。2014年6月に世界遺産に登録されました。フランス人のブリュナという建築家が設計した建築物は、木製の骨組みとレンガ作りの壁が特徴的です。
富岡製糸場は、明治時代から絹製品などの糸製品の製造が行われていました。それゆえに、製糸業の技術が発展した場所という点でも、歴史的な価値を持っています。
アジアの世界遺産や建築物について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。→知っているとハナタカさん!世界の建築物(アジア編)
国宝に指定されている建築物
歓喜院聖天堂
埼玉県熊谷市にある、歓喜院という寺院。そこに国宝である歓喜院聖天堂があります。
この歓喜院聖天堂は、武将である斎藤実盛が、聖天を祀るために建築したのが始まりです。1179年に作られたものですが、江戸時代に江戸の大火で破損。再度建て直されたのが、現存しているものとなります。国宝に制定されたのは、平成24年のことでした。
お堂の内外が、彫刻や漆塗、金箔での装飾されているのが特徴です。とても煌びやかな印象を受けます。
久能山東照宮
久能山東照宮は、静岡県静岡市にあるお宮です。1617年に建立されており、江戸時代の歴史的建造物の一つでもあります。平成22年に、この本殿、石の間、拝殿が国宝に指定されました。
この久能山東照宮の特徴は、その装飾性です。一般的な神社に比べて、金箔や木彫りの装飾品が多く施されています。そのため、古典的な構造で作られているものの、モダンな印象を受けます。
また、久能山東照宮の奥には、徳川家康の墓があります。これは家康が遺言で、亡骸をここに埋葬するよう指定したからだそうです。そのため、家康ゆかりの神社でもあります。
迎賓館赤坂離宮
迎賓館赤坂離宮は、その名称にもあるように、東京都の港区、赤坂にあります。迎賓館赤坂離宮は、かつて、東宮御所(皇太子の居所)として明治42年に作られた建物です。
国宝に指定されたのは、平成21年。明治以降の建築物では、初めての国宝指定となったものでもあります。
外観や内観は基本的に西洋的な印象を受ける作りです。しかし、その中にも日本特有の技術や、日本らしさが感じられる装飾もなされているのが大きな特徴となっています。
重要文化財に指定されている建築物
片倉館
片倉館は長野県諏訪市にある建築物です。昭和3年に、絹繊維業で大成した片倉財閥によって竣工されたものです。
この建物は、1900年代前半のアメリカで発展した建築方法が使われていると考えられます。しかし、レリーフやステンドグラスなどの様々な国の装飾も取り入れられています。そのため、非常に個性的で、厳密にはどの建築方法も当てはまらないのが大きな特徴です。
榛名神社
榛名神社は群馬県の県庁所在地、高崎市にあります。榛名神社の敷地内にある、6つの社が重要文化財に登録されています。
榛名神社の社の大きな特徴は、彩色と彫刻です。細かく掘られた龍の彫刻があったり、柱と梁へ鮮やかな着色がされていたりします。
聖徳記念絵画館
東京都新宿区にある、聖徳記念絵画館も重要文化財に指定されています。この建築物は、明治神宮の外苑にあり、明治天皇に関係する絵画を展示しています。
聖徳記念絵画館の大きな特徴は、建築時点の大正15年において最新技術であった鉄筋コンクリートと西洋工法で作られている点です。さらに、大理石や石膏の彫刻などの装飾がなされているのも美しいポイントです。
まとめ
今回ご紹介した東日本の有名な建築物は、是非とも知識に入れておくべきものばかりです。ぜひチェックしておいていただければと思います。また、価値がある建築物ですので、気になれば現地に赴いて見るのも良いかもしれません。